8月8日(金)決勝
16:00 東福岡4-1大津※延長(山梨中銀スタジアム)
得点者:赤木(翼)・末永(巧)・餅山・増山
(マッチレポート)
九州大会決勝と同じ対決となった決勝戦。4:2:3:1でダブルボランチを置く大津。4:3:3でアンカーを置く東福岡。5戦22得点で圧倒的な攻撃力を見せつけている東福岡が、サイドをFW⑦増山、⑪赤木の高い身体能力を活かした縦への突破からチャンスメイクをし、今大会8ゴールのFW⑨木藤が中央で待ち構え、相手ゴールに襲いかかる。一方、大津もFW⑨一美を1TOPに、今大会すばらしい活躍を見せるトップ下⑩葛谷と左SH⑬坂元のホットラインと、右SH⑪古庄を加えた前線4枚の連動した攻撃で対抗する。試合立ち上がりから、大津がDFラインを高く、全体をコンパクトにした状態からボールへのプレッシングをかけ続け、ショートカウンターから相手ゴールに迫ろうとする。東福岡はそのプレッシングをかいくぐろうと、FW⑨木藤をターゲットにタッチ数を少なくボールを動かしながら、時折左SB③末永が逆サイドFW⑦増山へロングフィードし、ピッチサイドを広く使うなど、相手守備ブロックを崩そうとするが、ボールへの関わりが連続できずにシュートチャンスを作れない。前半途中、東福岡が中盤でのボールへのプレッシャーが甘くなり、相手に前を向かれてゴール前まで侵入される場面が出てくる。すると大津は積極的な縦への仕掛けから、相手DF背後のアクションを増やし、連続したボールへの関わりから先制に成功する。早い段階で同点に追いつこうとする東福岡はFW⑦増山、⑪赤木の突破からFW⑨木藤にクロスボールを入れるが、大津CB④倉本、⑤野田を中心とする守備陣を崩すことができないまま、前半が終了する。
大津は前半終了間際に押し込まれた状況を修正するために、DFラインのプッシュアップを相手攻撃陣より早くし、攻め残る相手を選択させないようにする。東福岡も両SBが攻撃に加わり、サイド攻撃を繰り返すも中央での細かいポジションが修正できずにオフサイドにかかるシーンもあり、同点に追いつくことができない。スコアが動かないまま、お互い疲れが見え始める。両チームとも判断が遅れボールを不用意に失う場面や間延びした状態からボールが簡単に縦へ入り、ゴール前でのシーンが増え始める。東福岡は攻撃陣が前線に残り、1点をもぎ取ろうと相手ペナルティエリア内に入り込むが、集中力を切らさない大津DFが体を張ってシュートをブロックする。大津はMF⑪古庄に代え、DF②時松を相手MF⑩中島にマンマークを付け、1点を守り切ろうとする。しかし、東福岡は徹底的にゴール前にクロスボールを上げ続け、68分にクロスボールが直接大津ゴールに吸い込まれ、同点に追いつき延長戦へ突入する。疲労困憊の中、日本一の称号を手にするため縦への意識を高める両チーム。延長前半4分、東福岡左SB③末永がハーフライン付近からシュートを放ち、見事逆転に成功。延長後半にも効果的に追加点を決め、東福岡が17年ぶりの夏の王者となった。厳しい状況の中で戦い抜いた、両チームの健闘を称えたい。
※大会公式記録よりマッチレポート部分を抜粋して掲載。なお、大会実行委員会から当HPへの転載許可をいただいております。
どの対戦も事細かく記していただき、本当に分かり易かったです。やはりLIVEで観たかったなぁとこのリポートを読んで思いました。
いつもいつも懇切丁寧な詳しい速報・結果ありがとうございます。